4/9/2025 4/9/2025
「どうして頑張って働いてもお金が貯まらないんだろう」「毎月の生活がギリギリで、将来が不安」と感じている人は少なくありません。けれど実は、貧乏から抜け出せない本当の理由は“収入の多さ“ではなく、“脳の在り方“にあるのかもしれません。
本記事では、苫米地英人氏の著書『苫米地英人の金持ち脳〜捨てることから幸せは始まる〜』の内容を参考に、貧乏な状態と、そこから抜け出すための具体的な方法をご紹介します。
人は収入の多さで貧乏か金持ちかを決めがちですが、実際は「脳の在り方」に左右されます。苫米地氏曰く世の中には「金持ち脳」と「貧乏脳」があり、後者は「不満足脳」と「低自己評価脳」の2つで構成されています。特に「不満足脳」は、収入以上に支出してしまうことで常に不足感を生み出し、満たされない感覚をもたらします。たとえ収入が高くても、支出がそれを上回れば貧乏であり、逆に収入が少なくても支出を抑えられれば心豊かに暮らすことができます。貧乏脳とは、欲望に振り回されることで収支のバランスを崩し、「お金が足りない」という不足感を自ら作り出してしまう脳の状態を指すのです。
欲望に振り回されないための第一歩は、「衝動的な消費」を減らすことです。買い物をする前に、「それ、本当に必要?」と自問自答する習慣をつけましょう。たとえば、コンビニで新作のお菓子を手に取ったときや、ネットでセールの文字を見かけたときなど、無意識のうちに財布の紐が緩んでいませんか?その瞬間こそが立ち止まるタイミングです。「今すぐ買わないと困る?」「似たような物をすでに持っていないか?」「買った後、数日後も満足しているか?」など、問いを繰り返すことで、“欲しい“と“必要“の違いに気づき、無駄な支出を防ぐことができます。
私たちの欲望の多くは、「外からの刺激」によって生まれています。テレビで見た最新家電、SNSで流れてきたインフルエンサーのオススメ商品、YouTube動画に挿入される広告——どれもが購買欲をかき立てる仕掛けにあふれています。こうした“欲望のトリガー“から意識的に距離を置くことも、欲望コントロールには欠かせません。例えば、SNSを見る時間を制限したり、購買意欲を煽るアカウントのフォローを外す、広告ブロッカーを導入するなどの工夫が有効です。
刺激から離れると、「本当は必要なかった」と気づくものがたくさん出てきます。
欲望は、目に見えないから厄介です。そこで有効なのが、“支出の「見える化」“です。たとえば、1ヶ月の出費をカテゴリ別に記録してみると、自分がどんな場面で、何に弱いのかが見えてきます。「毎週コンビニでスイーツを買っていた」「セールのたびに服を買っていた」など、無意識の“クセ“が浮かび上がってきます。この支出記録は、アプリやノートなど、自分に合った方法でOK。重要なのは、「記録すること」そのものが、消費に対して意識を向けるトレーニングになるという点です。見える化によって、「自分はどんなときに欲望に負けやすいのか」を把握すれば、次に同じ場面が来たときに冷静な判断ができるようになります。
今回ご紹介したように、貧乏から抜け出すためには、収入の多さよりも「脳の状態」や「思考のクセ」に目を向けることが大切です。「欲望に振り回されない」「刺激から距離を取る」「自分の支出パターンを把握する」、これらは派手ではありませんが、日々の積み重ねが確実に生活を変えてくれます。
この記事では、苫米地英人氏の著書『苫米地英人の金持ち脳〜捨てることから幸せは始まる〜』の概要をご紹介しました。もっと深く知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。お金だけでなく、「どう生きるか」のヒントもきっと見つかるはずです。